ワインと林檎制作過程
H26年6月11日(八日目)
・今回はバックの布、右半分を描く。最初、資料からの情報で私のいつものやり方で暗い色で綿の暗い部分を塗り分ける作業をしてしまった。その時の状況の写真は撮っていないので説明がむずかしいが、完全にこの絵画の他の部分と全くそぐわないものとなってしまい、ストップした。第1図は前回の終わった状態である。第2図は、先ほどの壊れかかった状態から、描きやすいように修正をかけた。面積の広い部分を捉え、その全体を見て中ほどの明暗、色彩で単純に置き、明るいところを資料を参考に白色に近いグレーで描きこむ。ニュアンスを作っていく。少し、盛り上げて色を置き、それをとこ込ましていく。除隊としては、穏やかな画面となっていく。第2図参照。
・今回の写真資料は自然光で撮っている。この自然光の良さを潰している感があるという指摘。自然光を遮蔽し、ライティングでの光の方が簡単に描けるとのこと。自然光で描くのには、時間がかかる手数がいるということ。とりあえず、描いている途中で離れたところから作品を見ることを度々おこなうしかない。また、資料から読み解くしか方法はない。
・ワインボトルの影が布に表れているが、この影にはボトルカラーのグリーンを意識し、ニュアンスとして、陰にはこの色も混色すること。また、この影の中には布の皺により明るく表現するところも必要である。この昼の自然光の良さを引き上げていくことが出来ないと意味がない。
・右上の皺の表現では、コントラストを上手くつかうと良い。横に光を感じ少し、明るくすると、布の皺による影のところがひきたってみえる。こうしたことを、常々考えて描くストーリーを体現出来ることが求められる。描きながら、画面全体の調整を目でなぞるように心がけること。影だけど、透明感が必要な部分である。影の中に光のシャワー、点々と明るい色を置き、混ぜる。
・布を描いていて、グレーの中にも、ブルー、黄色、グリーン等の色彩を感じるようにすることで、この絵画はずーと、深いものになる。
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