ワインと林檎制作過程
H26年5月25日(四日目)
・今回は静物のうち、貝の形態についてチェックする。第1図写真は前回の最終形である。その後の貝の変遷を見ても写真では分かりづらいが、人間の目で見るとかなり違いがd手いる。第1図の貝の状況はバックに貝がヘタと張り付いている感じである。小杉小二郎の静物画に見られる感じといえばよいか。ある意味面白いのであるが、写実作品では許されないことである。これを直すのは意識を持っての変革が必要である。以前言われた中央の部分が狭いのがなおっていない。左側部分の方が手前に出てきて面積的に大きい。左右の面積を良い印象にしていくこと。頂点部分の影は透明感のあるものであるのを理解すること。
今の状況は部分的な塗りでしてしまったから起こっているもので、周りを整え、全体的な見通して描いていくことが必要。
・上記のことは、「明暗でとらえる」こと必要であり、そのイメージを制作としてアトプットできるかが問題なのである。これは、「意識が変わらなかった」出来ないことである。つまり自分を暗示にかけることも必要となってくる。常に、「私は世紀の天才だ!!」と声を出し、思い込むことから変革し、革新者となっていかねばならない。どんな状況下でも決して恐れず天才の力で誰にも及びもつかぬ絵画の道を歩むのみなのである。
・貝の右側は少し暗いが、あとのことを考えて、明るめので描く。バックの処理の際に手を加えて、バックからの流れで描く。また少し貝を大きめに描いておいて、バックから削りながら、貝の携帯を生み出していく。のういう作業が、バックと物との距離感が出てくる。決して、切り絵細工にならないこと。わざとはみ出さてて、バックとの混触で、この濁ることが良いということを平気で思い、実際にすること。そのあと丁寧に描いていけば、どうにかなる。貝の暗い部分の段階の見極め、またその種類、柔らかい、固い、透明、マット等。
・絵画に向かう時、その攻略の仕方を考えずして、良い作品が生まれようか? どうやったら合理的に描いていくか、学生の時、苦心したことと同じという。それならば、私こそ、特に優れたものを内に持っているはずのものである。形は寸法図ること、見直しをすること、直観力で描くしかない。描くには、何らかの行程が必要になる。
・貝の右下部分の端部分でわずかな表現で貝殻の厚みを出す表現。そして、影2ケ所を明確な暗い色をしっかりとつける。右側の部分を暗くして手前にくるでっぱりを明るく描くことで、奥行が出てくる印象を出す。貝の細かい筋状の線は今描かなくて良い。細かく描いたと思えば、空筆でささと拭えば良い。
・貝の左側は突起3個の位置は間違わないこと。他の物との比較、見直し。それと突起物の方向性、先っぽのひん曲がり方、そのあたりが面白いところである。なぜ、これを楽しまないのか? これこそ、絵画の真骨頂である。貝の左端を少し色をおとす。これはバックとのかねあいで、そうすることが自然にみえる。第2図参照。
・次に、貝を持っ突込んでいくため、テーブルの下部を充実したものにすることが必要になってくる。テーブルの平らな部分と直角になっているところの境目のあかるめの色の表現は、ゆったりと太目にそれほど、小細工なしでも良い。それより、下部の暗めに色を木肌の表現に利用する。また、最下部の暗くなったテーブル暗部の中に赤目の色を面で置いていきとんとんと混触をくりかえしていく。適当な濁りをつくっていけば実物のテーブルになってくる。、
・貝のテーブルでの反射の描き方は、水面の反射を描くのと同じ要領で、明るい色を水平に置き、上から赤の色で潰していく。第3図⇒第4図参照。
繰り返して、この作業をしていくうちに、テーブル上での反映を生み出していく。単調な仕事では駄目、手数が自然と多くなるはず。理解を深めていくこと。
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