西村まゆみ制作過程

H27年1月16日(21日目)

 ・第1図は、前回の最終状況、第2図が今日の最終状態。変わっているのは、画面左側いわゆる右腕とその右横の着衣の一部のところのみ。

 ・右腕のところが、途中段階では、澱んでいるいるという状態。右腕を描くにあたって、今日はバックではなく、着衣との境界が問題。右腕と衣の間の所の境界をイメージするところを、まず描き直していくこと。ノースリーブの上着と肌との間にできる影(着衣と肌との距離による変化)を的確に捉え描く直す。調子があっていても、輪郭と取っていかないと澱む。細筆で腕のバックの輪郭と呼応してこの服との間の輪郭を正確に描く。サップグリーンとバンダイキブラウン+アロフアーの暗い色でこの線を描く。

 ・邪魔くさいところであるが、丁寧に見て、分かるまで必要に写実で追っていくこと。微妙な諧調を、しっかりと写し取ること。このことから、真実が理解できるようになってくる。また、パレットで作った色を画面上でまとめていく。ちょっとした要領であるが、調子の出具合をみて、程よいところで、OKをだす。筆が今どうなっているか知ることが大事。
 ・衣服部に少し手を入れる。反射光を左下に入れると、以前描いたハイライトが弱いのが見えてくる。ハイライトはもっと強く。
 ・肌を描く時、まず赤系統で描き、その上に黄系統(オーカーブラウン)で抑えていくと、それなりの肌色が出来てくる。オーカーブラウン+サップグリーンを混色がいい色を出せるようだ。黄色でおさえても当然、それなりの赤の色あいは残っている。
 ・ノースリーブの端の円弧のところに光を強く置く。これで、右腕のハイライトを強く置ける環境になってくる。今日は、そのハイライトは入れることができなかった。


 


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