西村まゆみ制作過程
H26年11月28日(十日目)
・第1図は、前回の最終状況。今日は首の折り紙のように、くっきりと線で綿分割しているところを、不自然さ取り除くことから始める。線の両サイドに色を置き、お互いに攻め合い、また守り合いすることで微妙なグラデーション変化を作ることにより、より見やすいようにした。第1図と第2図の違い参照。
・次に、顔の暗い部分を少しづつ明るくしていく。頬っぺたの暗い眼の赤を少し穏やかな赤色にする。また、鼻の部分も少しづつ明るくする。第2図参照。この明るさの落としどころが、この絵画の完成度を決めることになる。また、暗い部分を明るくすることで、他の部分を更に明るい色で表現できる環境にしている。
・顔の色彩、明暗の落としどころということで、少し手直しをする。鼻の形を見誤ることなく、明暗を動かし自然に見えるようにすることは至難の業が必要になってくる。特に、鼻のラインを見誤らないこと。小鼻は少し大きめなので、鼻筋を下にいく程広げてしまいがちであるが、これはよく中止して、すらりとした鼻筋を通すこと。以外と細くまっすぐである。鼻の突先はかなり描くのが難しい。一度明るくした後に暗い色で置換するような作業を数回繰り返し、自然な風に見えるまでしつこくトライする。
・鼻の穴が手つかずだったのを、ここらで少し変化させる。まず、鼻の穴を赤色で少しあかるい感じにする。この状態では浮いている。思ったより、下の皮膚からの反射も受け、そう暗くはない。鼻の穴も肌色という固有色には違いないのである。周りも含め、少し落とす。
・小鼻を明るく立体的にする。反射していないところは鈍い。穴との比較で色を選択。鼻の穴の真下部分に明るい肌色を置いて馴染ませて、穴を上へと攻めていく。鼻筋は以外と細くてまっすぐに近い。右からの光で作られている反射部分と暗い部分について、その協会部分は暗くしたり、明るくしたりを繰り返し落としどころを見つける。小鼻には毛細血管が多くあり、穴の縁は透き通っている。この部分については赤い色を置いて、またはオレンジ。周辺も同時進行で進め、画面の中で混ぜ合わしながら、色をくすむところまで。また、赤色を置いて、調子を追いかけていく。
・ハイライトで置換していることになる。その結果、隣に明るい色を置ける。影の部分も少しづつ明るくすることが可能になる。明るくすることで、白ぽくなってしまったら赤を足してハッチングしていく。
・眉間に光が欲しい。この部分を明るくしていく。ここも、白くなりすぎたら、色を置いていけば良い。自身を持って描くこと。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30