西村まゆみ制作過程
H26年11月25日(九日目)
・第1図は、前回の最終状況。今日は唇を攻める。向かって左側の暗い顔の唇の周りから描き直す。ついでに頬のところを滑らかに少し明るくしていく。下はもっと厚めに、また栗ビルの大きさを見直す。若干、さゆうに広げる必要がある。顎のラインを見直す。顔を少し傾け、アゴを少し引いた状態の絵なので、アゴのラインは少し上げて描く。首はもっと明るいので、顔とのバランスを見ながら、表現を見直す。第2図になった。首の色が白紫ぽくて色味が落ちてしまっている。下唇に光が当たっているので、そのあかるさを強調する。
・第2図状態からの脱却。首が平面的に見える。悪くはないがメリハリが欲しい。問題は作品が建設的に進展していないこと。たとえば、顔のゆがみなど、左右対称ではなく、目のライン、鼻のライン、唇のラインは決して平行ではない。このような微妙なところにこの人の個性が見えるわけで、それを活かすこともまた必要。受動的な捉え方でなく、もっと、描く側としての姿勢が必要。第2図では、顎の形がどうなっているか解釈出来ていない。骨、筋肉、皮で覆われた顎を積極的に捉えてことが」いない。向かって右側の顎のところに光が当たっているので、まず、これを入れる。輪郭をr掛けても、中の捉え方が出来ていないと駄目である。顎のラインを少し上げる。
・顎のラインを少し上げる。向かって左側には濃い目の茶色引いて、それを首との関係で溶け込ませていく。向かって右側のアぐの光の当たっているところかわ始動する。まず、白色を置き、次に少し黄色ぽい絵具で抑えていく。形態感を出していく。調子を作るということ。一番明るいところだけではなく、アゴの周りも含め手明るくしていく。中の骨の形状を意識しているか。ベタ塗りは駄目、色味を与えていく。
・向かって右側の明るい顎の髪との境目のトーンをつくる。教師を作っていくこと。つまり、細かいトーン(グラデーション)を多くつくっていく。このあたりのことは、上手い作家の絵画から盗んでいくことをしないと伸びない。
・顎の酒井目の髪の毛の色は決して単純な黒ではない。茶色を持って置き換えるということが大事。そして溶け込ましていく行程も忘れずに。他との関係で黒く見えてくる。このあたりのことを作っている作業がないと駄目。絶対に妥協してはならない。
・向かって右側の髪の毛の光の取り方として、赤色を置いて明暗を作っていくための準備を行う。陰に置く色を決めていく。
・顎の下部分の首のところに黄色を置いて、なめるように肌色と明暗をぶっつけていく。この時、滑らかに筆をホこぶ。また、のど仏の周りに色々な色を置いて、それを上手く伸ばしていく。色、明暗等について肌の1か所として、同じところはない。有名写実画かから盗むものは多くある。それを見つけないかぎり、それを活かして自分のものにしない限り、全身は望めない。
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