薔薇制作過程

H26年3月13日(15日目)

 ・前回の作品状態が第1図写真の通りである。今回の終了状態が第6図写真である。今日は主にバックに変かを加え、また右下葉っぱに手を加える。これにより、花が美しくなるようにする。

 ・まず、右側半分のバックに取り掛かる。筆の使い方により、画面の違いが生まれる。圧をかけると下地の色が出てくる。バックが暗く塗っていたとすれば、暗い調子を持たせた形を表現できる。
  圧をかけなければ、その絵具の色を濃くだせる。

 ・バックを描く際、参考写真にあまり囚われてしまうと、浮いた感じになってしまうことが多い。絵は人工物なので、そのあたり、ある考えを持ち作っていくと思って描くのが良い。
  例えば、第2写真で右側の花と葉の間のバックについては、花川はもっと明るくてもよいし、葉側は少し葉の暗さを考慮して、暗いめのバックを演出しても良いと考えられる。

 ・バックの色の作り方であるが、そもそもバックはあまり主張しないのが良いので、補色の混色に、ホワイト、バンバイキブラウンなどで明度を整えるのが良い。すぐに色を置くのでなく、グラッシ的に画面の端に仮置きする。

 ・私の大変悪いクセであるが、バックを平坦なものにすることがある。これをしないために、筆のタッチを立の動きでなく、もっと自由な動きとする。むしろ、斜め交差のハッチングでよいか。これを基本に自由が大切。
  また、絵具を塗る際には離れ小島を法則を持たない自由な感覚で置いていくというイメージが必要。

 ・第3写真までやっていくと、少し絵もまとまってきて良いように見える。今までの私の絵の限界点の状態である。
  ここから、さらにステップアップするには、バックに一味加える必要なテクニックが求められる。その方法は画家により、まちまちである。ここでは、パレットナイフを用いた方法でやってみる。
  第4図の左上のバックの部分に、少し暗めのざわついた絵具を表現がある。まず、暗めの色でグレージングし、その後から同じ色を置き、パレットナイフでシミをつくる感じでこすり、ざわついた画面にし、その後、筆で
  カバーして、ざわつきをおさえる。つまり、こうして上手に汚す作業が求められる。また、4図では左側の葉の上にバックから絵具をすりこませる。葉の先はバックに溶け込ますこれにより見やすくなる。

 ・右側の葉を描く。手前のはっきりしている方から描くとよい。
  暗いグレーを置く、少し重工に絵具を一度置いて、その上から葉の表情を描いていく。




   


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