薔薇制作過程

H25年12月4日(三日目)

 ・前回の作品状態が第1図写真の通りである。今日は花以外、特にバックの空間を描き、花の部分の関係を作り出すという段階。第2図写真のような葉、背景を資料から単純に写し取ってみた。このはの描き方について、まずグリーンというのはあつかいが難しいということ。特に資料としている写真では花等に比べ強く見えてくるということを念頭に置き、作品作りには注意する必要がある。葉がホジに見えては花が死んでしまうので、あくまでネガにしなければならない。
 ・葉をよく観察してみると、透けているものであり、葉脈など、また葉っぱ自体に赤身を感じるところがある。このため、作画にあたっては、赤系統の色に明るいグリーン(+白、セルリアンブルー)を混色した色をある程度の大きさで適宜置く。そして2段階目の明るいグリーンで平塗りして全体のjことを考えて葉っぱを、あるていどの葉っぱらしさにして置く(この段階では後々どうなっていくかという決意の一手ではなく、葉に明暗をつける程度で可)。若干、大きめに描き、背景色を塗る際に、形をとりながら、削っていく間隔が必要。これで第3図写真となる。
 ・パレットのグリーンの変更:ビリジャン⇒サップグリーンに入れ替えること。
 ・葉っぱの暗部について、赤紫色(少し濁った色)をグリーンの強すぎることろには赤紫色にグリーンを混ぜた色を置く。この色を置くときは葉っぱの端を避けること。手馴れてぎこちなさの払拭。その後、他のグリーンと接触しているところをまぜ、葉の立体感を出す。点置きにして、加減を考慮しつつ描く。その時、背景とのバランスも見て、背景が暗いと感じたら、明るい色を同時に置くことが必要、。全体を見るという常に刈るべきこと。

 ・背景を描こうという指示であっても、結局、葉も花も背景も同時進行に見直していくことが肝要。これは、いつも抜け落ちてしまう私の最大の欠点。
 
 ・背景について、まず初期段階から平坦に塗らないこと。右側の葉については、花による影のことを考慮して、陰の色を明確にする。⇒第4図写真になるが、資料の写真と葉の伸びていく方向が異なっている。この際、資料と比べ、作画の方が美しく見えるのであれば、このまま進めれば良いが、これについては資料の方が良いように感じるので修正が必要。

 ・背景について、第3図から第4図写真を比較すれば、一目瞭然であるが、平坦な背景から不自然さがなくなっている。なんでもない作業であるが、明るい色を幾つかの塊で置き、それと下にある背景色とを自然な感じで溶け込ます。
第4図からだい5図写真のように左からと右からと両サイドから攻めていく感じで背景をつくっていく。

 ・第4図で確認作業の中で、花の左側の縦長花弁の膨らみが足りないことで花が貧そになっているので膨らみを描く。花の形を早い時点に修正。
 ・この花弁の描き方について、やった結果があきらかに綺麗な方に持っていくこと。一度、手をとめて、明暗、彩度に落差をつける。花の息吹がでてきた。(第6図)鮮やかにアクセントをつけ、そのまま残しておく。これを、潰さないようにしつつ、他の花の色を入れる。絵具をたっぷりとつかう。⇒第6図写真

 ・上記の形の確認の中で、茎の位置がかなり左側になっているのに気づく。また、ガクの位置、大きすぎこと等、問題点が第5図であきらかである。前回の作業の中でも、この茎の位置については考慮していたはずであるが、これをみても形の確認作業は大変、頻繁にやらねばならないと痛感する。第5図で、茎とガクについて、その位置を描き直していくが、画面をコントロールできておらず、茎の彩度もなく、茎右側の強い暗部も未消化であり、色の出し方、したの色との混色を制御できていない。

 ・茎の右側暗部の色はバンダイキブラウンと赤系統の色の混触で、強い色を作ることが出来る。茎の真ん中部分のグリーンは、もっと鮮やかないろで、明るい左のところは白色で粉をふいているようなもので描く。この時は当然、茎の奥にある葉っぱを置くにあるように描き直しを同時にやる。

・メモから、幾つかなキーワードをあげる。
1.花、葉、茎の陣取りゲームを楽しんで正確、美しく描ききること。⇒しっかりするまで粘る。
2.筆の使い方で筆の根っこ部分には濁っていない色がついている。筆圧によって再度のある色がえられる。⇒筆のコントロール
3.形状を直す⇒全体的に見直す。花のムーブメントを再現する。形と同時に動性を描く。
4.パレット上の作りだした色の彩度を高いものをキープする。混色したところが面的ではなく、きれいな色の線上になっていることが必要。


      

  
 


1  2  3  4  5  6  7  8  9  10  11  12  13  14  15  16  17