薔薇制作過程

H25年12月10日(四日目)

 ・前回の作品状態が第1図写真の通りである。今日(10日)撮った写真2枚とは部屋の照明が変わったため、少し青白くなっている。その点を踏まえておくこと。

 ・今日こそは花を描きたかったが、葉の部分がかなり曖昧なままの状態であるので、葉っぱの部分から始める。今日のパレットではグリーン系でビリジャンを外し、サップグリーンを追加している。

 ・まず、描く前に参考写真から、どのように見えているかの確認を十分に行い、どのように描き分けるかを決めて筆を持つこと。

 ・まず、左右の葉っぱのグリーンの色相の違いに着目すること。右はブルーが強く、左は赤系統と見分ける。また、右は花の影になっていることを考慮し、左右の葉っぱを思い切り強調し思い切り変化をつくることが肝要。

 ・右の葉っぱに着手。冷たい色と認識。今回3回目の描きとなるので、葉のギザギザまでは描かなくとも、葉脈の表現には着手していく。葉っぱの左下付け根部分は色味がブルーぽくなっていることを確認して、その色味を作り出す。葉っぱの描き方については、今までも指摘があったように、全部葉っぱを塗りつぶすのでなくて、遊びの仕事で以前の色も残し自然な感じ、目を薄く細めて、描いたものと参考写真と比較検討する。⇒第2図写真にいたる。
 
 ・次に、茎の後ろにある中央の葉っぱを描く。これは後で気が付いたことであるが茎が太すぎること、また、傾きがあり、それを採用した方が良い結果をもたらすのに、まっすぐに描いてしまった。今日の作業にはこの修正をすることが出来なかった。⇒次回に持ち越し。

 ・中央のはについては、左側部分の濃い部分、右側の濃い部分について、その差を上手く表現すること。画面のたの濃いところとの比較が必要。この作業をしてもしっくりとしない。こういう時は参考写真に戻り、真ん中部のグリーンついて、葉脈がポイントに描きわけていき、遊び心でじゃ刊濃い色をポイントポイントにおき、乾いた筆でこするとニュアンスが少し出てくる。ガクと茎が以前のままの状況では浮いてしまっているので、茎は丸みをおびていること等を配慮し、描く。

 ・次に、左の葉っぱに着手。葉の先っぽに濃いグリーンがあるがはの際は画面の置くにむかっている。この遠近感の表現が求められる。右のはと異なり、光を受けていることで、グリーンの色感もことなっている。赤みがかって葉がすけていることの描き方が必要。描くとっかりははの暗部の形と濃いグリーンの選択。それと葉脈にあたっている光、これを手掛かりに描きだす。バックも同時進行で描き、バックの色をはに少し擦れた感じげ掃くように筆を使う。それで少しはの先の遠近感を描き分ける。全てのはに通じるところであるが、参考写真を」見て光の当たっているところ、陰になっているところ、その流れを乾いた筆でなでると、少し葉っぱらしく不自然さが払拭されることもある。

 ・今日はこの葉っぱの描き方にかなり神経を使っていたけっか、初めてパレット上の絵具の混ぜた感じののこり方が抱く職なく、綺麗だということに気付く。これを今後とも続けられる気もに銘じておこうと思う。良く観察し、それをキャンバスに忠実に表現していくことをしていけばパレットが美しくなるという指摘。

 ・葉っぱの描き方のコツとしてバックを攻めて葉っぱに被せること、またはの先が濃いグリーンを表現するため、バックの色を明るめにすることが常道手段。ただこの段階では、あまり深追いしないことが良い。バックの色ではの下側部分を角度をつけながら直線的にそぎ取っていくとシャープなすっきりしたはのように表現できる。

 ・葉っぱの上部の濃いグリーンは名の中川から外(端)へ広げていき、輪郭をぼかす程度の筆使いが良い。バックの明るい色をはのハイライトのところにいき、その後、ブルーでこするとブルーグレーとなる。葉が受けている光の表現となる。
 ・こうして、雰囲気を出す作業を繰り返し繰り返す素早く(短時間)やって、その精度をあげていくのが上手い画家の描き方である。絵がシャープになっていく。


          
 


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