薔薇制作過程

H25年12月27日(七日目)

 ・前回の作品状態が第1図写真の通りである。今日は花の上部の花弁が幾つもある難し箇所に手をつける。まず、描く前の確認。「縁辺対比」に注意。つまり、明から暗に代わるところを、あまりギラつかせないこと。油絵具は乾くと色の発色が沈む。そこで、前に描いていたところを触ろうとする時、鮮やかな色をまず置くところから始めるのが常とう手段。どうしても白っぽくなってしまう。この時、カドミウムレッド、イエローを塗ってみる。明るい部分を幾つか見つけ、そこを同時進行でいく。(単調にベタ塗りすると絵が壊れてしむ。)流れをみて、大まかに描きわける。同じ色のところがあればタッチ。その後、その周辺を乾いた筆で柔らかなタッチで色を広げていく。感性が必要。この先端部分を描くにあたっては、背景の明度を参考資料写真より明るくしていく。花弁を描くときには線でなく、面対応が必要。また、暗部のハイライトをきつくしないこと。透けている奥の花弁については背景のと同じであっても良い。ただし同化させてはいけない。花を描くより、バックの方が大事!バックの色を置く時は、花弁を少削っていく作業、近藍はカーブイングも兼ねて2、1o削ることで変化が出てくる。それから、花の色を置く。

 ・背景の描き方としては織物みたいな感じも必要。幾つからポイントを見つけ描くこと、しかし、眠たくなっては駄目なので、くきつめの角を作っておおいて、、柔らかい雰囲気に持っていけばよい。

 ・描いていて、エッジを利かせ過ぎたところは、これを常に直ぐに銚子が飛んでいないかどうかの判断をきかして修正調整していくことが大切!!ぱらつき過ぎて、見づらい時は離れてところから見てみることを習慣づけること。第3図から第4図のように上部のところが落ち着いている。ピンクぽいところを残して白を置いていく。白の段階をつける。乾いた筆でグラデーションで馴染ます。花弁で区切るというのでなく、生まれさせるという感触。写真のようにせず、しっとりした感じで良い。あまり、画面上で差を出さない方がより真実に近い。写真でなく、絵の方で感じとること。

 ・ある部分を描く時、周りと比べてどうなんだということを重視すること。透けていて、重なりあう花弁を描く。今回は下地に白があるので、濃いめの鮮やかな色をつかってよい。またまりとして濃い赤を置き、白で描きだす。擦り込む。
 
 ・花の全体を見渡し、似たようで似ていない、この違いがどこにあるのか探す。物の対比がないと面白さが出てこない。

 ・花の上部の描き込みが出来たくると、第4図で左中央の花弁が汚く見えてくる。こういう現象は常にあり、ここでは白をたっぷりと塗ればよいと思い、単純作業になってしまった。その結果、第5図になったのである。今まだ注意されてきた問題点ンを見落としていた。まず、左がらのバックに着手し、この花を美しく見えるようにする方策を考えること。今回は時間の都合で次回に回す。

 ・この中央左側の花弁について、白を一様に塗ると、単調になり、問題発生となる。白の粗密で描く。よく観察し、一番明るいと思えるところ、二番目に明るいと思えるところをにたっぷりとと白を置き、その白のついた筆で周辺に変化を求めながら広げていく。下の方の暗部を描写する。より、真実味が出てくる。

 ・ピーク、明るさのピークの所、花全体で、また花弁の中で、その間をいったりきたりしつつ、白を置くところを探すことが必要。描く前に、どこを、どのようにピークを持っていくかをよくよく考えておくこと。

 ・強いピークを心を決め、置き、周りに自分の感性で広げていくことが必要、そして空筆で柔らかいクルクルと周りに溶かし込んでいく、これが絵の極意だ。


     

  
  


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