子猫制作過程
H26年5月7日(三日目)
・第1図が前回で描いた作品状況である。今日はバック背景を整えていく。バックに猫の色、黒、茶色赤等の入れると絵が落ちつく。目の色は猫の得意な引き立てなので、この反対色を使うという考え方もある、。猫がかわいく見えるようにあったかい感じにする。バックの色を置く際、パレットで作った色で、画面に置くのは、とりあえずあたりさわりのない色が良い。また、筆圧をかけない方が良い。
ハッチングでバックの色を塗るというのは常識。左上のバックに黒い色も置いてみる。下地のグリーンを少しばらけた状態で残るように筆を運ぶ。バックの色を深めていく。ハッチング、小刻みにあぜあわせるなどのテクニックを使う。空筆で、そのハッチングを柔らかに馴染ます。
・以前やったテクニックで、パレットナイフも効果あり。筆で絵具をキャンバスに置き、パレットナイフで押さえつけ、刷り込ますような感じで進める。おとなしめの色を置いて、少しづつ加工していく。モティーフの猫より目立たないこと。
・場合によっては、おとなし過ぎる色に鮮やかな色を置くのも良いチャレンジである。失敗もこわがらずに。下地がグリーンとかかなり強い色である場合、その中で単調さをなくすのに、細かいパーツで明るめ色を幾色かで変化を持たせても、下のグリーンの影響が強いため、可笑しな感じにはならない。
・バックの状部、黒というのは、この子猫のかわいらしさを吹きたてないので、参考写真を見て、少し明るめで、上記に書いたことを実践してみる。第3図参考。
・第3図では、バックがうるさいので、少し丁寧なバック処理をする。以前の単純な筆たたきのグレージングでなく、ハッチングや小刻みな筆使いをいれて、かつ色のバリエーションも考えながら作業する。第4図のバックのようになる。
・次に、猫の下にある木の箱を写実的に描いていく。光の当たり方は全光であたっている。その中で木の色の変化が微妙に暗いところ、明るいところ、ペンキの剥げているところなど。作業としては、ここのブロックを個別に描くのでなく、全体をぬっていく。最初は少し暗いめの赤色で固有色でなくてよいので、”いい意味で汚していく”という感じ。全体的に、荒く、雑に!
・次に、ブロック毎に色の濃度を上げていく。適当にばらつかせて。木の年輪は箱の上部のブロックに集中させて、したはおおまかに、木の割れ込みやペンキの剥げ落ちているところを捉えていく。
・話は変わって、オイルを何を使っているかということで。グレージングメディウム、バンダイクメディウムということ。
・要所要所に木目を描く。最初はオイルは多めで。この方が木目等の描き込みがスムーズに?
・ここで全体的にこの絵を見て、写真にひきづられないで、最終形を創造すること。際ほどの木目を描くところ、他のペンキの剥げ落ちなど、これらを考慮。
・木のところも、パレットナイフのテクニックは有効である。基本色は赤色。その中に黄色などを適度にいれこむのは高等テクニック。この際、パレットナイフの活用。ただし、どこかしこも描いていくとわずらわしいことも理解しておく。
・木の左下のブロック間の隙間の黒の入れ方、シャドウアクセントをつけて、強く描く部分と少しあけてプイントポイントで強い黒を置く。
・右下の立のブロック間の黒、ここは少し左側の木のブロックが前に出て、影をつけているように工夫した描き込みをおこなう。
・右下のブロックで、ポイントポイントに黄色ホ織り込んで淡い色だしながら、白色を置いていく。画面の中で混ぜ合わせ、さらに強いポイントとして重ねて置く。次の仕事がしやすくなるように、潰しては描くという作業を繰り返して、落としどころを探す。
・すぐに対応して変化を求めることには、いい意味での即興性が必要である。