洋ナシ制作過程
H25年9月19日(五日目)
・まず、左上の光の当たっている部分から、仕上げモードで加筆する。細い筆で今日は描き始めたが、それが良かったのかどうかわからない。洋ナシの上部の光と影についてよく資料を見て描く。光と影、各々の周辺はそれなりの明るさ、暗さがあり色が飛びだしていないか判断し描く。光とは怒りの間の部分が変に暗くなりすぎていないかをチェックすること。また、影に近い暗部は思ったよりかなり暗いので、少し明度を抑えること。
・軸の部分を再見してみると、全体的に太すぎのため、資料をもとに軸の左右のカーブ具合を見て細くする。さらに軸の全体のイメージをみて上部の傾きを調整。このあたりで、絵を全体ににて、明暗は整い見やすくなってきたが、彩度がかなり低く、絵画としての魅力が失われてきている。これは最も注意すべきところで、思い切った色彩を入れることが必要。
・右の暗部が単なる黒の汚い色にしか見えないという状況に気が付く。これは他の部分を整理していったことにより、この絵の中の問題点をさらに浮き出してきていることに他ならない。このような部分を見つけ、その訂正をしていくことが、本来の絵画の楽しみでもある。
・右の暗部を右から攻める際、資料から判断し少し赤味がかった色の選択をする。この時の筆は2号のもので赤身をつけ、その周辺等を0号(さえ)で緑の濃いもので雰囲気を作っていく。
・右下の洋ナシの影が濃すぎるので、この部分から次回は始まる。