洋ナシ制作過程

H25年7月23日(二日目)

 ・まず、バックの色を塗ることから始める。タブレットでの写真資料では水色であたので、その色を置いてみた。その結果、洋ナシの彩度とこの背景色の彩度が同一レベルになり、洋ナシが次にここを描いてくださいというレスポンスが現れず失敗ということになってしまった。 背景は灰色系にプラス固有色を混ぜた彩度の低いもので塗っていくのがセオリだそうだ。

 ・次に洋ナシの暗部から攻めることになった。ここで考えておかねばならないことはパレットでの色の作り方である。色々なものをそのうえで試行錯誤しながら、一定のこれという色をうみだしていくことに神経をつかうこと。あまり、きれいな色でないことがひつようである。
 このあたりでは、数本の筆で明るい色、中間の色、暗い色の専用の筆を仕分けていることが肝要である。中上氏がここをするようアドバイスがあっても、けしてそこだけに筆を走らせるのでなく、それに関連して次の描く場所が出てきていたら、そのところを補完して描くことを求められている。この時、上下左右のかろやかな動きで伸びやかに描く。線から面ということでなく、次に続けることのできる画面を作る。特に暗い部分を強調することにより、その静物のを見たままを写し取ることが必要。影の方向をよく見ること。また、常に形の誤りにきずきは次々に直していくこと。筆のタッチの回数が必要。

 ・次に行うことは、光の当たっているところを描いていく。この際にバックをぬったことが、この光部分の色の決定的な色の選択をすることになる。明るく、しかも透き通った色をもとめられることが多い。ここを描くときはパレットで固有色をつくるのに集中することがもとめられる。ハイライト部分を白色に近い色で置き、その周りから洋ナシの明るい色でせめていく。不自然なハイライトにならないように気をつけること。

 ・終盤に、洋ナシの下部の部分の連動が取れていないことに気づき、その修正を下部からのみで始めたことが、大きなミスを誘ってしまった。中心線をこのことで失ってしまい、ヘタの位置が著しく左に寄ってしまった。このため、時間のない中、洋ナシの上部の修正に手をつけたが、大変、彩度の低いきたない色を置いてしまうことになった。ここで時間切れ、次回は、このヘタあたりの修正をすることになった。帝政するときは特に一度にきれいに仕上げるような気持ちで落ち着いた気持ちの中進めるべきと指摘があった。

 ・急いでいたため、最後の状態を写真に撮ることを失念。次回、描く前に一枚、写真を撮ること。

  

  

 
 
 


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