洋ナシ制作過程
H25年7月25日(三日目)
・まず、ヘタの軸を描きなおす。その位置、長さ、太さを資料をよく見て描くなおすこと。この部分をかなりの手数をかけないと駄目である。乾いたような白の使い方。これには思い切りが必要。一発では決まらない。白を置いた後、軸らしくなるように茶色を補てんしながら、幾分、白のところも一時は部分的に消えるという作業が伴う。数回、繰り返し行うことで、それらしくなってくる。その後、洋ナシの上部、ヘラの軸を中心にして、その周りをいろいろな色で塗ったり、そのうえから他の色を置いてみながら、洋ナシらしい雰囲気を描いていく。この作業は、漫然とした頭ではダメで、しっかりと仕上がりを想定しつつ、そのイメージに繋げていくこと。
・次に洋ナシの下部の部分に加筆。この際、床からの反射を洋ナシに描きこむこと。暗部の中のあかるさ、明るいところの暗さをよく観察し、筆を進める。デッサン力と対比が、このあたりから、今まで以上に求められる。
このあたりでは、面でとらえるという感覚も必要。
・次に行うことは、背景を描き、より、洋ナシの実態感を出していく。このときも、形の修正は心がけること。背景の中での一番明るいところ、2番目に明るいところ、3番目に明るいところを乱して、これを描き分けることが肝要。
・背景でごちゃごちゃするのは、いけないので筆で気になるところを整えていくこと。あくまで、主題は洋ナシであること。