エリカ制作過程
H25年7月4日(5日目)
・まず、本日の制作に入る前に、資料写真と作品とも見ながら、顔のどの部分を直していき、さらにその次はこの部分に影響が出るかを予測して、描く大目標を立てること。これをしていかないと、ただ漫然と筆を動かす作業で終わってします。
・今日は、口の部分が資料と大きく違っているということで、この口回りと顎までの距離というか長さを少しプラスする。ここで、鼻と唇との間隔が短すぎる気が付き、唇の位置を徐々に下に下げていく。
上唇を固定観念のもと、通常は下を向いているはずだろうと、影を含めて上唇を濃いピンクで塗っていたが、資料ではにっこり笑い顔をしているので、結構、明るい部分が多くある。このところは、資料を信じてそれなりの明るいピンクで修正をかける。
・今回の最も重要なところは、向かって左、つまり右の頬と髪の毛との描きを同一の時間帯の中でお互いに色を溶け込ますテクニックである。
まず、首したの部分に、濃い黒(バンダイキとコバルトブルーの混色を、あえて置いてみる。これで、破調が起こり、鼻の下の穴を少しタッチして濃くする。下にタッチし鼻の穴を十分にはいっている。真ん中の
・首の部分では、しっかりとした濃い色を使っていく。この際、髪の毛も同時進行で明るい部分は肌色系統の色置き、神の流れの方向性を出す。また、明るさがなくなってくれば、再度繰りかえす。この、手数の多さを学ぶこと。
・繰りブルの下の影の部分は、結構直線的になっているので、よく観察すること。また、肌を描く際、緑と赤の使い方でうまく明暗の表現等につながる。
・右頬の描き方、つまり髪の毛との微妙な混ざり合い、このテクニックが、中上先生いうところの、絵画を描く上で全てに通じる道とのこと。これをマスターしなければ、情感の入った作品にならない。
・相当高度なテクニックとデッサン力がないと、この作業は進まないが、根気よく頑張ってみること。
・迷わず、方針をたてたら、きおくれすることなく、中上氏のいうニュアンス位は出せるという確固たる信念で描くことが求められる