エリカ制作過程
H25年6月20日(3日目)
・まず、本日の制作に入る前に、資料写真と作品とも見ながら、顔のどの部分を直していき、さらにその次はこの部分に影響が出るかを予測して、描く大目標を立てること。これをしていかないと、ただ漫然と筆を動かす作業で終わってします。
・この人は、かなり鼻の長さが平均的な人より長いという特徴がある。そこで、鼻孔部あたりを若干、押し下げるように描き始める。この作業により、唇、顎のTが少し下になってしまうことが予測される。真中の写真になってしまい、顔のニュアンスが男の顔に見えてしまうようになった。
・特に、鼻の向きが微妙な感じになってしまった。小鼻の大きさを描き分けはなの方向性を出すことが必要。小鼻の輪郭等は頬っぺたの色で少し消し気味にえがき、不自然さをなくす。
・この段階では、本来あまりきつい色目を使わずにトーンの良い指揮官で描くのであるが、今回は少しデッサンが狂ってきているため、少しはっきりとした色を置き、周辺の色に溶け込ますように帝政を行う。鼻の光の当たっている部分は何度か白色えおおき、そして周辺と混ぜることでニュアンスを出していく。
・今回は、資料写真の置き方が右上がりになっていたため、鼻の下のアクセント部分、唇の傾きが大きくくるうことになった。この点は大いに反省する必要があり、同じミスはおこさぬこと。
・真ん中の写真の出来栄えは酷く、特にわたしの一番の弱点が出てしまった。実に、平面的で一様なトーンになってしまった。これは絶対に避けなければならない重要なことだ。顔のいろいろな部分には異なる色面でなりたっていないといけない。今までの積み上げてきた微妙なニュアンスを保って描き続けることが必要。
・顔と髪の境界部分の色合いは若干沈んでいるはずである。よく、資料を観察して影の色を学ぶこと。
・迷わず、方針をたてたら、きおくれすることなく、中上氏のいうニュアンス位は出せるという確固たる信念で描くことが求められる。