毎年4月に京都府立文化芸術会館にて京都二紀展を開催しているのですが本年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止になり、また東京で行われる予定であった第74回二紀展も延期とな巡回展で使用する予定であった京都市京セラ美術館もキャンセルすることになるところだった。
ただ、今回は京都市京セラ美術館がリニューアルオープンの年でもあったので今後の巡回展で使用するためのシミュレーションもできるのではという意見があり、春の京都二紀展を秋にずらす形で開催することになった。
出品作品については二紀展とほぼ同じサイズとし、(委員は200号まで)研究生については30号以上50号以内とした。出品点数についても委員、会員は1点、準会員、一般は2点まで研究生は1点とした。
例年開催している京都二紀展では一人一点で約60点の展覧会であるが今回は展示スペースもかなり広くなるので出品点数を増やすことにした。
作品について、想像以上に作品が集まり、展示作業に時間がかかることになった。また、二段がけになってしまう部屋もできたが大変見応えのある作品展になった。出品点数は30号から200号までで委員3点、会員5点、準会員28点、一般56点、研究生13点、合計105点の展示となった。
研究生についてはこれから二紀展へ出品したいと思う者が二紀展とはどういった展覧会なのかということを知るために準会員以上の推薦によって選ばれた者である。
受賞者は5名で京都府知事賞に平坂美嵯子氏(準会員)黒田重太郎賞に堂前美枝子氏(一般)金田辰弘賞に小寺信子氏(一般)。奨励賞に酒井優行氏と吉元暁子氏(一般)。研究生賞に萩本孝子氏(研究生)が選ばれた。入場者数については初日で約200名の観覧者があった。
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