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吉野谷幸重 「室内」 F20号

















 作家名  吉野谷幸重
 タイトル  室内
 技法  キャンバスに油彩
 サイズ  F20号 
 額サイズ  82.3×94cm
 サイン  右下にサイン 
 状態  作品状態は良好。額所々スレあり。黄袋・タトウ箱
 略歴


吉野谷 幸重/YOSHINOYA Yukishige

出身地:兵庫県神戸市
現住所:神奈川県逗子市

1932年 兵庫県神戸市生まれ
1957年 東京芸大油画科卒
1959年 東京芸大油画専攻科卒。大橋賞受賞 美術学部油画科副手
1960年 船岡賞
1961年 美術学部油画科助手。一水会佳作賞受賞
1962年 一水会会員となる。学習院高等科講師
1963年 渡欧(〜'64)
1975年 一水会会員佳作賞
1977年 紺綬褒章受章。一水会会員優賞受賞
1980年 紺綬褒章受章
1984年 一水会委員となる
1990年 個展(日本橋三越本店)
1994年 個展(日本橋三越本店)
1995年 一水会常任委員となる
1999年 一水会運営委員となる
2001年 個展(日本橋三越本店)
2004年 個展(日本橋三越本店)
2007年 個展(日本橋三越本店)
2010年 個展開催(日本橋三越)
2012年 個展(ギャラリー一枚の繪)
現在 一水会運営委員

 評価 美術名鑑では1号あたり21万5千円という評価を得ています。10号サイズなので215万円となります。
  説明 小磯良平を彷彿とさせる本作は、吉野谷幸重の傑作です。少女を見守る作者の愛情に満ちた眼差しが暖かく感 じられる作品です。バレエの衣装を身にまとった少女はイノセントな魅力を漂わせています。
典雅で清澄な小磯芸術の真の継承者である吉野谷幸重は、バレリー ナや少女をモチーフにした作品を数多く描き高く評価されていますが、本作でも愛くるしいモデルを、タッチを生かした
卓抜な描写力と滋味のある色調により、 その内面に潜む美しさまでを追求しています。
とり分け弾けるような柔らかな肌と衣装の質感が丹念に描かれ、このひと時を忠実に残そうとする真摯な制作態度 が伝わってきます。
背景は様々な明暗を生み出し、クラシカルなムードを演出することで、彼女が放つ若々しさを際立たせています。画家とモデルとの関係が親 子の親愛の如く聖なる信頼を生み出しており、見ているだけで心が癒される一枚です。
吉野谷幸重 「踊り子 少女とバラ」 P10号 額サイズ76×62cm キャンバスに油彩 76×62cm作品コンディション概ね良好
バレリーナや裸婦など瑞々しい女性の華麗な美しさを描き続ける吉野谷幸重は、1932年(昭和7年)兵庫県神戸市に生まれました。
父親の仕事の関係と戦時 下の学童疎開で、少年時代は東京や大阪へ転居を繰り返しました。
やがて東京芸術大学進学を志し、父の友人であった中村琢二に師事しました。'57年東京芸 術大学油絵科では小磯良平教室を卒業、成績優秀で大橋賞を受賞しました。
さらに'59年同専攻科修了後、小磯の副助手として大学に残り、'61年からは助 手を務めました。
公募展では一水会展で活躍、'58年船岡賞、翌年に佳作賞を受賞し、'62年会員に推挙され、'75年会員佳作賞、'78年会員優賞を獲 得しました。
一水会運営委員として画壇で確固たる地位を築いた画伯は、定期的に開催している個展で多くのファンを集め、近年では大原女をテーマとした群像 の連作を発表しています。

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