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佐藤照雄 「夏の思い出」 P20号






































リアリズムに徹した写実絵画で人気を集めた佐藤照雄。
1926年(昭和元年)朝鮮出身の画伯は、東京美術学校(現・東京芸術大学)で
安井曽太郎に学びました。
その後、'60年より新制作協会展に出品を始め、'71年、'73年、'74年に安井賞展に
選抜され入選を重ねました。
そして、日動画廊で開催された「現代の裸婦展」や「太陽展」などに出品を続け、
近年は個展を中心に活躍しました。
画伯は2003年に惜しまれつつ逝去されましたが、西洋の古典名画を彷彿とさせる
写実的絵画は、今なお衰えることなく高い人気を誇っています。
増田常徳、鈴木マサハル、北久美子らと同等クラスの評価です。


 作家名  佐藤照雄
 タイトル  夏の思い出
 技法  キャンバスに油彩
 サイズ  P20号 
 額サイズ  710mm×910mm
 サイン  画面右下にサイン。裏面の木枠にサイン、タイトル、制作年。  
 状態  作品は良好。額縁は経年の感あり。布タトウ箱 黄袋 大和デパート値札。
 略歴


1926年 朝鮮出身 京城師範、京城師範普通科(本科2)入学
1943年 東京美術学校(現 東京藝術大学)で安井曽太郎教室に学ぶ(中退)。
    学徒動員で日本帝国海軍に召集される。
1945年 第二次世界大戦終結。アメリカ軍の捕虜収容所施設に約3ヶ月間入る。
    太平洋戦争敗戦後、帰国し、東京上野で浮浪者たちを描写した「地下道の眠り」シリーズに着手。
    同時期、東京銀座等で似顔絵書きをしながら、生計を立てる。
    地下道シリーズといわれる上野での浮浪者のスケッチは1950年代まで続ける
    似顔絵書きをしている頃、出版社のスカウトを受けて、イラストレーターとし て生計を立てる
    こととなる。それと同時に画家としての作品制作を続ける。
1960年 新制作展出品(以降7回出品)
    個展開催「地下鉄・泉シリーズ」「広野シリーズ」
1971年 安井賞展入選(同73、74年)
1972年 新鋭選抜展出品(同73年) 。 個展開催「続広野シリーズ」
1975年 海を描く現代絵画コンクール展入選
    現代の裸婦画展、太陽展招待出品(日動画廊、以降出品)
    個展開催(松坂屋本店)
1976年 個展開催(椿近代画廊 )
1978年 個展開催「現代リアリズムとは」(伊勢丹)
1979年 個展開催「音楽家」(日本橋画廊)
1981年 個展開催(朝日生命ギャラリー)
1983年 個展開催(松坂屋本店、伊勢丹浦和店、静岡店、等)
1985年 自選展開催(くまい画廊)
1989年 個展開催(始弘画廊)
1996年 個展開催(練馬区立美術館)
1998年 個展開催(ギャラリー東松山)
2003年 歿(享年76歳)

●佐藤 照雄 1926 - 2003
韓国京城生まれ 国籍 日本国
類まれな描写力で、独自の哲学に基づく現代リアリズムを生涯をかけて追求した。
その対象は多角的で、人物・海・街・風景・樹木に及ぶ。

1960〜1971新制作協会展へ連続7回出品。後、無所属。その間、「地下道の眠りシリーズ」「泉シリーズ」「荒野シリーズ」各個展。
1971安井賞展入選。日本洋画壇新鋭作家展出品。
1972新鋭選抜展(三越)出品。個展「続荒野シリーズ」
1974安井賞展入選。
1982.04~ 1999Maja(マハ)シリーズに取り組み開始
1989〜1996始弘画廊にて自作展。その他日動画廊にて裸婦展、太陽展等。
1996個展 練馬区立美術館。
2003.02.03逝去享年76歳




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