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中川一政 「水仙」 10号





























   
 作家名  中川一政  
 タイトル  水仙
 技法  岩彩
 サイズ  10号 48.7 x 41.4 p.
 額サイズ  72.5 x 653p
 サイン  作品右下にサイン。額縁裏面に共シール貼付。公式鑑定機関である東京美術倶楽部鑑定委員会の
 鑑定書あり。
 状態  作品は良好。額縁は概ね良好。タトウ箱 黄袋
 略歴


中川 一政(なかがわ かずまさ、1893年2月14日 - 1991年2月5日)は、東京都生まれの洋画家、美術家、歌人、随筆家である。

1893年 東京本郷に生まれる
1914年 巽画会展に出品した作品が岸田劉生に見出されて画家を志す
1915年 草土社を結成。
1920年 初の個展(油彩)を開く。
1922年 小杉放庵らと「春陽会(しゅんようかい)」設立に参加。
1931年 水墨画の個展を開く
1949年 神奈川県真鶴町にアトリエを構える
1975年 文化勲章を受章 文化功労者表彰
1986年 母の故郷である石川県松任市(現白山市)に松任市立中川一政記念美術館
   (現 白山市立松任中川一政 記念美術館)が開館
1989年 3月 真鶴町に真鶴町立中川一政美術館(設計 柳澤孝彦/第15回吉田五十八賞受賞,
    第33回BCS賞受賞)が開館した。
1991年 2月5日午前8時3分心肺不全のため神奈川県足柄下郡の湯河原厚生年金病院で死去した。
    享年97才

[詳細〕
1893年 2月14日東京市本郷区に警視庁巡査中川政朝の長男として生まれた。
1912年 錦城中学校を卒業、
1913年 から1年半兵庫県芦屋市に滞在、この間、雑誌『白樺』を愛読し聖書に親しんだ。
1914年 8月頃から独学で油絵を描き始め、
    10月に帰京後、巽画会第14回展に「酒倉」を出品し入選した。これは、審査員であった岸田
    劉生の推賞によったという。
1915年 早々に代々木時代の劉生を初めて訪ね、 3月の巽画会第15回展には「監獄の横」他2点を
    出品し椿貞雄とともに最高賞にあたる二等銀牌を受賞、
    10月の第2回二科展には「幼児」他を出品、また、草土社の第1回展となった現代の美術社
    主催第1回美術展覧会に「自画像」他を出品し、同じく出品した劉生や木村荘八らと草土社
    を組織し同人となった。草土社展へは、1922年第9回展で終了するまで出品を続けた。
    草土社結成前後から劉生との交渉が深まり、劉生を通し武者小路実篤、志賀直哉、長与善郎
    らを知った。ただし、画風は当初から劉生の影響の強いいわゆる草土社風ではなく、独自の
    抒情性をたたえたものであった。
1921年 第8回二科展に「静物(薬瓶の静物)」などで二科賞を受賞、
    同年有島武郎の推薦で詩集『見なれざる人』を叢文閣から出版した。
1936年 小杉放庵、梅原龍三郎らによる春陽会結成に際し、劉生、木村荘八らとともに同会客員として
    招かれ、翌年の第1回展から出品を続けた。
    この間、一時ゴッホに傾倒し1925年訳書『ゴオホ』を出した。
1927年 小杉放庵の肝入りによる老荘会に加わり、以後中国の古典に親しむ。
1931年 には麹町倉橋邸で最初の水墨画展を開いた。片岡鉄兵『生ける人形』(朝日新聞連載)の挿絵を
    担当したのをはじめ、
1933年 尾崎士郎『人生劇場青春篇』(都新聞連載)の挿絵を執筆、一方、『武蔵野日記』(1934年)
    『庭の眺め』(1936年)などの随筆集を刊行しすぐれた文才も示した。
1943年 から18年の間、第5回展をのぞき新文展の審査員を依嘱される。
    戦後は春陽会展の他、美術団体連合展、秀作美術展などで新作発表を行う。
1948年 武者小路らとともに生成会同人に加わり、雑誌『心』を創刊した。
1953年 ニューヨークを経てブラジルへ赴き、翌年ヨーロッパを巡遊して帰国した。
1958年 1964年には中国を訪れる。
1958年 ピッツバーグ現代絵画彫刻展に「イチゴと赤絵の鉢」を出品、
1967年 『中川一政画集』(朝日新聞記)を刊行した。
1975年 文化勲章を受章する。初期の日本的フォーヴィスムの画風から、次第に時流を超えた自己の
    絵画世界を展開し、簡潔明快で清朗な独自の作風をうちたてた。
    油彩具のほか岩彩もしばしば試み、また、書や陶芸も手がけた。
    戦後の作品に「マリアの国」(1959年)、「尾道展望」(1962年)などがあり、歌集に
    『向う山』、随筆集に『香炉峰の雪』他がある。
1991年 2月5日午前8時3分心肺不全のため神奈川県足柄下郡の湯河原厚生年金病院で死去した。
   享年97才。


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