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香月泰男 「雲丹」 10号























   
 作家名  香月泰男
 タイトル  雲丹
 技法  紙に墨・クレヨン
 サイズ  10号 52.4cmx31.8p
 額サイズ  63cmx41.8p
 サイン  画面中央下にサイン。鑑定書(香月泰男鑑定登録会)。
 状態  作品の状態は概ね良好。額縁は小キズ・わずかな角スレ。さし箱・黄袋
 略歴


1911年 山口県出身
1929年 山口県立大津中学校卒業
    東京美術学校西洋学科を受験するも失敗
    上京、本郷の川端画学枚に学ぶ
1931年 東京美術学校西洋学科(藤島武二教室)入学
1933年 梅原龍三郎に傾倒し国画会に出品
1934年 国展入選(同'35、'36、'38、'39、'40年)
1936年 東京美術学枚油絵科卒業
    北海道庁立具知安中学校の美術教師となる
    文部省美術展覧会鑑査展で卒業制作入選
1938年 山口県立下関高等女学校(現県立下関南高等学校)に転任
1939年 国展国画奨学賞受賞。国画会新人展出品
    文展特選
1940年 国展佐分賞受賞、同会同人に推挙
    紀元2600年奉祝美術展覧会入選
1942年 文展入選
1943年 応召、満州に出兵
1945年 シベリヤに抑留、セーヤ収容所に入る
1947年 復員
1948年 山口県立深川高等女学校(現・長門市山口県立大津高等学校)に転任
    美術団体連合展出品(同'49、'50、'51年)
1949年 国展サロン・ド・プランタン賞受賞
    初個展開催(フォルム画廊、以後没年まで毎年開催)
1950年 国松登、熊谷九寿、杉本健吉、須田剋太らと型生派美術家協会を設立
    型生派展開催(日本橋三越、以後出品)
1951年 サンパウロ・ビエンナーレ出品(同57年)
    前年の美術団体連合展出品作『白木蓮』をロックフェラー夫人が買上げ
1952年 サロン・ド・メ展出品(パリ)
    日本国際美術展出品(同'53、'57、'59、'61、'63、'65、'67年)
    カーネギー国際美術展に日本からの15人の画家に選出される
    個展開催(大阪フジカワ画廊、同'56年)
1953年 三枝会展出品(同'56、'58〜'60、'63、'64、'66〜'71年)
    回顧展開催(下関市長府博物館開館20周年記念)
    個展開催(大阪阪急)
1954年 長門市深川中学校校章の原画を制作
    文芸春秋社『文学界』の表紙原画を担当(4〜12月号)
    個展開催(サヱグサ画廊)
1955年 旧松方コレクション収蔵の国立美術舘(現・国立西洋美術舘)建設協賛展出品
    個展開催(小倉マヤ画廊、下関市立長府博物館)
    伍伸会展出品(〜'63、'65、'69年)
1956年 日本美術家連盟基金として初の石版画「猫柳」制作。渡欧(〜57年)
    カンヌ、ニース、エクス・アン・プロヴァンスなどを旅行
1957年 マドリッド、トレド、セルビア、グラナダ、ヴァレンシア、バルセロナなどを旅行
    香月泰男、高山辰雄二人展(ヤナセ画廊)
    帰国、国展展滞欧作品展示
    滞欧作品展開催(フォルム画廊、大阪、下関、博多を巡回)
    インド国際美術展出品
1958年 ヨーロッパ巡回日本現代絵画展国内展示展出品(欧州6ヶ国、11都市を巡回)
    オーストラリア・ニュージーランド巡回現代日本美術展出品
1959年 西部秀作美術展第二席・八幡製作所長賞受賞
    中国文化賞受賞
1960年 山口県立大津高等学校を依願退職
    個展開催(豊田ビル画節)
1961年 個展開催(日本橋高島屋)
    カーネギー国際美術展出品
1962年 個展開催(パリ/ノドラー画廊、名古屋サカエ画廊)
    国画会を退会
1963年 朝日新聞連載の「新人国記・山口編」のカット担当
    国体スポーツ芸術展の運営委員・審査員を委嘱、同メダルの原画を担当
1964年 文部省買上、東京国立近代美術館収蔵
    太陽展-日動画廊新築記念展-出品(同〜73年)
1965年 毎日新聞山口版「山口県戦後史・激動の20年」のカット絵を担当(180回分)
1966年 九州産業大学芸術学部油絵科主任教授に就任
    個展開催(みゆき画廊)
    個展開催(名古屋、大阪、福岡フォルム画廊を巡回)
    ジャパン・ソサエティの招待で渡米
    ニューヨークを中心にボストン、ナイヤガラ、パリを訪問
1967年 高山辰雄・香月泰男展(神東川県立近代美術館)
    個展開催「渡米作」(みゆき画廊、石井三柳堂、フォルム画廊各店)
    シベリヤ・シリーズ観賞展(福岡フォルム画廊)
    画集刊行「シベリヤ」(求龍堂)
    個展開催(銀座松屋)
1968年 『新潮』の表紙画担当
    熊本県五木村のための郷土玩具の原形を制作
    宇治山哲平、熊谷九寿、杉本健吉、須田剋太らと臥龍会を結成
    西日本文化賞(社会文化部門)受賞
    1968年度『新潮』表紙原画展(フォルム画廊、福岡フォルム画廊などを巡回)
1969年 日本芸術大賞受賞
    香月泰男石版画展(大阪プチ・フォルム、福岡、名古屋フォルム画廊を巡回)
    個展開催(日本橋高島屋、自由ケ丘画廊)
1970年 個展開催(北九州市立八幡美術館)
    「香月泰男のおもちゃ筐・福島慶子編」刊行(求龍堂)
    石版画集『動物シリーズT・U』刊行(大阪フォルム画廊)
    銅版画集『五月七日・上野動物園にて』刊行(大阪フォルム画廊)
    オモチャと版画による香月泰男展(日本橋高島屋)
    東京藝術大学非常勤講に就任
1971年 安井賞選考委員を勤める
    個展開催(みゆき画廊、梅田画廊船場店、新宿伊勢丹、他)
    母校・明倫小学校に壁画制作『愛』『遊ぶ子供』
    北海道を旅行。タヒチを旅行
    「シベリヤ画集」刊行(新潮社)
1972年 個展開催(大阪、東京、福岡、名古屋フォルム画廊を巡回)
    個展開催(新宿小田急、東京セントラル美術館)
    東京国立近代美術館の新収蔵作品展-洋画・彫刻-出品
    個展開催(名古屋、東京、大阪、福岡フォルム画廊)
    ギリシャに取材旅行
    ローマ、アテネ、ペロポネソス半島、イドラ島、クレタ島、ロドス島などを訪問
    マドリッド、トレド、カサブランカ、ラバト、マラケシュなどを取材旅行
1973年 個展開催(北九州ルイ画廊、名古屋フォルム画廊、姫路ギャラリー・フォルム)
    モォーリシャス、レユニオン島からスリランカなどインド洋諸島を旅行
    ニース、コルシカ、ノルマンデーなどを取材旅行
1974年 個展開催(日本橋三越)
    没(享年62歳)
    勲三等瑞宝賞追贈

    香月泰男遺作展(日本橋高島屋、大阪・名古屋フォルム画廊巡回)
    東京国際具象絵画ビエンナーレ特別展示
    シベリヤ・シリーズ57点のうち45点が遺族により山口県に寄贈
    著書「画家の言葉」刊行(新潮社)
1993年 三隅町立香月美術館(現・香月泰男美術館)開設
2004年 没後30年 香月泰男展(東京ステーションギャラリー、山口県立美術館、北海道立近代美術館)
    没後30年 香月泰男展(茨城県近代美術館、静岡県立美術館)

所蔵/東京国立近代美術館、山口県立美術館、香月泰男美術館、東京都現代美術館、愛知県美術館、
三重県立美術館、群馬県立近代美術館、静岡県立美術館、島根県立美術館、愛媛県立美術館、
北海道立近代美術館、高松市美術館、北九州市立美術館、佐久市立近代美術館、玉川近代美術館、
大分市美術館、下関市立美術館、他

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