古家新 ふるや しん
1897年 兵庫県明石に生まれる。
1920年 京都高等工芸学校卒。
1921年 朝日新聞社学芸部に勤務。
1924年 信濃橋洋画研究所で鍋井克之に師事。
1926年 二科展初入選。
1928年 渡欧。
1941年 二科会会員となる。
1945年 行動美術協会の創立会員。
1961年 大阪市民文化賞。
1962年 大阪府美術賞。
1977年 死去(享年80才)。
洋画家、行動美術協会創立会員古家新は、1977年11月29日急性肺炎のため大阪府池田市の市立池田病院
で死去した。享年80。
明治30年6月19日兵庫県明石市に生まれ、京都高等工芸学校図案科を卒業。
大正10年大阪朝日新聞に入社し、学芸部に所属、挿絵、スケッチ等を手がけた他、現在も用いられて
いる週刊朝日の表紙文字を残し、昭和16年退社した。
この間、大正15年第13回二科展に「入江」と他1点が初入選し以後同展への出品を続け、昭和12年
二科会会友に推挙され、「夕月」他を出品同16年会員となり、この年の第28回展に「桜と城址」他を
出品した。また、昭和3年から翌年にかけて渡欧、仏、伊、蘭等に滞在した。戦後は、同20年11月に
結成された行動美術協会に創立会員として参加、
翌年の第1回展に「霧」など3点を出品、以後同展へ出品を続けた。同36年には小豆島にアトリエを
設け、以後の制作はこのアトリエでなされた。
同36年、大阪市民文化賞を、翌37年には大阪府芸術賞を受賞、
同51年には紺綬褒章を受けた。また、没後梅田近代美術館主催で遺作展(同53年10月31日-11月19日)
が催された。行動展の出品作には、他に「波野」(第10回)、「早春の段々畠」(第18回)、
「日の出」(第24回他)などがある。
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