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林功 「法起寺」F15号



































  
 作家名  林功
 タイトル  法起寺
 技法  絹本・岩彩
 サイズ  F15号
 額サイズ  88.9x76.7p
 サイン  作品左下に落款、印譜。
 状態  作品の状態は、良好です。額装の状態も、概ね良好です(小キズ・軽い裏ヤケあり)。
 クロス箱・黄袋付き。
 略歴


1946年 2月22日千葉県茂原市町保に生まれる。
    千葉県立長生高等学校在学中に、美術教師だった洋画家山本文彦に感化されて絵の勉強を始め、
    千葉県美術展で県美術会賞、市長賞を受賞。その後東京芸術大学日本画科に進み、
1969年 東京芸術大学日本画科卒業、再興第54回院展に初出品、初入選。
    東京芸術大学大学院保存修復技術研究室で吉田善彦の指導を受け
1971年 東京芸術大学大学院修了、同年日本美術院院友となる。
1972年 新人画家の登竜門である第16回シェル美術賞展で「朝・落葉の音」が一等賞を受賞
1978年 文化庁模写事業に従事、神護寺の国宝(伝源頼朝像)の模写制作
1980年 市川市にアトリエを構える
1981年 第6回山種美術館賞展で「汎」が優秀賞を受賞。
1984年 「 横の会」の結成に参加(戦後世代の日本画家による)84年結成時から1993(平成5)年
    解散まで参加、画壇の枠を越えた連携活動は注目を集めた。
    この間、1987年から1992年をかけて法隆寺聖霊院厨子絵「蓮池図」を制作。
1990年 愛知県立芸術大学美術学部講師となり、
1994年 愛知県立芸術大学美術学部助教授を務める。
1996年 横の会のメンバーだった伊藤彬・中島千波・中野嘉之とグループ「目」を結成、
    屏風等の大作を試みる。
    意欲的な創作活動の一方で76年より文化庁の文化財修復模写事業に参加して以来、
    科学的調査研究をも踏まえた。古画模写の第一人者として活躍。
1978年 神護寺蔵伝源頼朝像、1989年 同寺蔵伝平重盛像、1991年 法隆寺金堂壁画飛天図、
1999年 源氏物語絵巻等、多くの国宝、重要文化財の模写事業を手がけ、原画と同技法・同素材に
    こだわる姿勢は、修復の現場にも大きな影響を与えた。
    模写によって培われた技法や精神は創作活動のほか『日本画の描き方』(講談社 84年)、
    『名画の技法 水墨画』(日本経済新聞 89年)といった著書執筆にも反映されている。
2000年 11月4日、招聘された中国西安市郊外で交通事故のため急逝
    西安国立歴史博物館の招待を受け、章懐太子墓の復元壁画研究の最中であった。享年54。

画集には『林功画集』(求龍堂 92年)、『林功 人と作品 追悼画集』(2001年)があり、
回顧展としては没後の02年に茂原市立美術館・郷土資料館で「日本画家 林功展」が開催されている。


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