ピエール・バジール 「ベニス」 P10号




















   
 作家名  ピエール・バジール(Pierre Bazire 1938~ フランス)  
 タイトル  ベニス
 技法  キャンバス貼込み板に油彩
 サイズ  P10号 (フランスサイズ縦 36.5×横 53.5㎝) 
 額サイズ  縦 58.2×横 75㎝
 サイン  作品中央下にサイン。
 P 10号のキャンバス貼込み板に油彩。作家自筆サイン有・板裏書き有
 (裏書きには、PONT DE L'ACADENUE VENICE アカデミー橋からのベニス と記されています)
 ※額裏側のボール紙板に『日動画廊』シール有作品裏に、題名と署名の記入あり。  
 状態  絵の状態=良好、額の状態=経年による擦れ等ありますが、十分な見栄えを保っています。
 額の裏側の角を補強するクサビに若干の浮き・間隙が見られますが、保全上の
 問題はありません。
 ※差し箱・黄袋有  
 略歴


ピエール・バジール(Pierre Bazire 1938~ フランス)
仏 ナイーヴ派

素朴派(そぼくは)とは、主として、19世紀から20世紀にかけて存在した、絵画の
一傾向のこと。「ナイーヴ・アート」(Naïve Art)、「パントル・ナイーフ」(Peintre Naïf)
と呼ばれることもある。
一般には、画家を職業としない者が、正式の教育を受けぬまま、絵画を制作している
ケースを意味する。すなわち、その者には別に正式な職業があることが多い。
素朴派の作品は、対象を写実的に描写した、具象的な絵画であることがほとんどで
あることから、一般的には前衛性がないが、例えば、アンリ・ルソーの一部の作品など
については、前衛的な要素(幻想性等)を認める考え方も強い。

正式な美術教育を受けたことのない作家によって制作され、独学ゆえにかえって素朴
さや独創性が際立つ作品をさす。
ナイーヴ・アートの作家は、独学で手法や構成を学び、ほかの職業で生計を立て
ながら、個人的な楽しみとして制作している場合がほとんどである。
近年では、75歳になってから農民や田園風景を描き始めたグランマ・モーゼス
(アンナ・メアリー・ロバートソン・モーゼス)が有名だが、それまで彼女は農業に従事
していたという。ナイーヴ・アートの特徴としては、明るい色彩や具象的で緻密な描写、
空間表現の平坦さなどが挙げられる。
この動向は、20世紀初頭にピカソやルノアールをはじめするパリの芸術家が、税関
に勤めながら展覧会に出品していたアンリ・ルソーの絵画を評価したところから始
まった。
そしてモダニズムの作家たちによる素朴な形態や様式の援用(プリミティヴィズム)や、
抽象表現主義の発展とともに、ナイーヴ・アートは現代美術の動向のひとつとして認めら
れるようになった。
ほぼ同じ意の用語として「アウトサイダー・アート(英)」や「アール・ブリュ(仏)」がある。
これは、狭義には精神病患者や囚人が生み出す作品を指す場合が多く、近年、
ヘンリー・ダーガーが紹介されたことにより周知された。

 評価  
 発送  入金確認後、佐川急便の着払いで発送いたします