【作品説明】
本作は、英国の巨匠 William OLIVER Ⅱ(ウィリアム·オリバーII世 英国、1823から1901)
による50号の油彩画の大作です。 オリバーは、多くの場合、英国のビクトリア朝時代の
女性像を描きました。
彼の生涯は、ビクトリア女王の治世(1837年から1901年)と重なります。彼はイギリスの
上流社会、繁栄、社会を描き、彼の作品からはビクトリア女王治世中の大英帝国の偉大
なる発展の中で人気があった華美な装飾的ファッションを知ることができます。
オリバーは、名前から、また作品内容からも自身も上流階級の出自であったことが
窺われます。
本作は、140年前のしかもこれほどの大作としては稀にみる状態の良い美しい作品で
『first Love』(初恋)と題されています。
作中では森の中で手紙を見て目を潤ませる美しい少女が描かれており、拡大画像で
ご覧いただけるように、潤んだ女性の目は本当に濡れているかのように瑞々しく、
美しく描かれています。
また、背景には美しい森が描かれておりますが、少女の姿はその中でスポットライトを
浴びているかのように浮かび上がり、見ているこちらの側に今にも飛び出してきそうな
錯覚さえ抱かせる、繊細でリアリティ溢れる作品です。これほどの大作で、しかも細部まで
丁寧に描かれており、オリバーのこの作品、この少女への特別な思いが感じられます。
自然を背景として、全身像が実寸の1/2程のスケールで描かれた作品などはめったに
なく、その意味でも得難い逸品ではないかと思います。
オリバーの作品は、クリスティーズ、サザビーズを始めとする大手オークションでも高額
で取り扱われ、経歴や作品については多くのWebサイトで紹介されております。
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