<その7>に戻る


奥 龍之介 「マンドリンを持つ少女」 F8号























バイオリンを弾く少女をモチーフにした作品を中心に、可憐な婦人像を描き続けた奥龍之介。
1923年(大正12年)東京都出身の画伯は、大阪の北野中学を卒業し、東京美術学校油画科(現・東京芸術大学)で、伊原宇三郎に師事しました。
そして、'53年日展で初入選した後、光陽会会員となって光陽会賞を受賞し、同会運営委員を務めました。
その他、安井賞展で2度入賞したのをはじめ、伊勢丹賞など多くの受賞歴を誇りました。巧みな筆運びによって描かれた長女や孫娘の肖像は、入念な描き込みによって滑らかな光沢に包まれ、生き生きとした表情を見せてくれます。
また、作品には自身も嗜んだバイオリンを始めとする楽器や、音楽的な要素が取り入れられ、画面全体から格調高い品格が滲み出ています。
早すぎた死が惜しまれる画家です。八戸市美術館などに収蔵されています。



 作家名  奥 龍之介 
 タイトル  マンドリンを持つ少女
 技法  キャンバスに油彩
 サイズ  F8号 45.5×37.9cm
 額サイズ   62.8×55.3cm
 サイン  画面右下にサイン、キャンバス裏に共シール。
 状態  作品は良好。額所々スレ、額裏日焼けあり。黄袋・タトウ箱
 略歴


1923年 東京都出身
    北野中学卒業
1945年 東京美術学校油画科(現・東京芸術大学)中退
    伊原宇三郎に師事
1953年 日展初入選(以降出品)光陽会運営委員、光陽会賞
1967年 第10回安井賞候補新人展に「異郷」を出品(国立近代美術館)
1972年 第15回安井賞展に出品
1986年 没(享年63歳)

その他 光陽会賞、伊勢丹賞受賞
    安井賞展入賞(2回)
    光陽会運営委員

 所蔵/八戸市美術館、大阪府立北野高等学校、他

 発送