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伊原宇三郎 「横臥裸婦」 P4号

















 作家名  伊原宇三郎
タイトル  横臥裸婦
 技法  キャンバスに油彩
 サイズ  P4号 23.5×33p 
額サイズ  49×58.5cm
 サイン  画面右上にサイン。額縁裏面にサイン・タイトル。
 状態  作品の状態は良好。重厚な木製専用額縁入り。
 額縁所々に僅かなスレ・アタリ、額縁裏側の金具にサビがみられますが、もちろんこのまま
 飾って楽しむことが出来ます。作品には全く問題ありません。
 略歴
伊原宇三郎いはら うさぶろう
 明治23年、徳島市秋田町生まれ。洋画家。師・折口信夫、藤島武二。
 東京美術学校西洋画科卒。帝展入選、サロン・ドートンヌ展入選、帝展特選受賞。
 東京美術学校助教授。帝展審査員。日本美術家連盟初代委員長。
 フランス政府より芸術文化勲章を贈られる。
 初期は、新古典主義風のヴォリュームのある人物画や重厚な色彩の風景画に特色が見られるが、
 晩年は、明るい色彩や軽快なタッチでリズミカルに描かれた風景画に特色がある。
 パブロ・ピカソに傾倒し、著書を著して日本にピカソブームを巻き起こしたことでも知られる。

経歴
1894年 伊原安蔵・カメの三男として生まれる。
1916年 東京美術学校西洋科に入学する。
1917年 光風会第5回展覧会、太平洋会第14回展覧会に入選する。
    同年この頃から2年半にわたり、月刊誌「家庭料理講義録」に当時有名だった榎本小太郎の
    料理を表紙、口絵、挿絵に描く。
1920年 満州旅行で取材した「明装」が第2回帝展に初入選する。
1921年 美術学校を首席で卒業。卒業制作した「よろこびの曲」は文部省買上げとなるなど早くから
    その資質を認められる。
1924年 芥川賞受賞作家の由起しげ子と結婚、三男一女を儲けた。
1925年 農商務省の海外実習練習生として渡仏。ピカソら同世代の画家たちに共感をよせる一方、
    ルーヴル美術館に頻繁に通いながら、ドミニク・アングルの「グランドオダリスク」と
    いった古典絵画を模写する。
    こうしてモニュメンタルで古典の静かな香気が漂う画風が確立される。
1927年 第20回サロン・ドートンヌに「毛皮の女」が初入選。
1928年 第21回サロン・ドートンヌにも「横臥裸婦」「赤いソーファの裸婦(白衣を纏う)」が入選
    する。
1929年 経済的な理由で帰国。一時兵庫県芦屋市に居住するが上京して阿佐ヶ谷に居を定める。
    第10回帝展に滞欧作「椅子に寄れる」を出品し、特選となる。
1930年 第11回帝展にも「二人」が特選となる。
1932年 東京美術学校講師となる。同年第13回帝展に「榻上二裸婦」を出品し、三度目の特選となる。
1934年 帝展審査員となる。戦時中は陸軍嘱託画家として台湾、香港、ビルマ(現・ミャンマー)、
    中国、タイ等に派遣され「バーモウ・ビルマ国家代表像」、「香港に於ける酒井司令官、
    ヤング総督、の会見」、「島田戦車部隊スリムの敵陣突破」などの戦争記録画の制作にも
    あたる。
    戦後は、日展の審査員を務める。
1949年 日本美術家連盟の委員長として、作家の立場を守る努力をする。
1953年 文芸美術国民健康保険組合を設立しその常務理事を務める。
1953年 フランス美術館(現・国立西洋美術館)設置準備委員会委員として美術館設置に尽力する
    一方、国際造形芸術連盟(IAA)日本国内委員会委員長として、美術家の国際交流と提携に
    努める。
1956年 ヴェネツィア・ビエンナーレの日本代表として渡欧し、イタリア、フランス各地で制作する。
1957年 帰国。フランス滞在が新鮮な刺激となり、多くの公職を辞して画業に専念する。
1960年 フランス政府より芸術文化勲章オフィシェ章を授与される。この頃正力松太郎、三木武吉、
    石橋正二郎等のアトリエでの肖像画の制作のほか千葉、浜離宮、軽井沢、日光、京都等の
    写生旅行にも出かける。
1966年 勲三等瑞宝章を授与される。
1971年 紺綬褒章を授与される。
1972年 頃から体調をくずし、静養につとめながら制作。晩年は日本美術家連盟総会で名誉会員に
    推挙されるが、
1976年 1月5日午前9時5分、糖尿病、肺炎のため東京都狛江市の東京慈恵医大病院で死去した。
    享年81。

主な作品
「よろこびの曲」(1920年)(東京藝術大学大学美術館) ※第3回帝展出品作
「横臥裸婦」(1928年)(世田谷美術館) ※第21回サロン・ドートンヌ出品作
「赤いソーファの裸婦(白衣を纏う)」(1928年)(徳島県立近代美術館) ※第21回サロン・ドートンヌ出品作
「椅子に寄れる」(1929年)(石橋美術館) ※第10回帝展出品作(特選)
「二人」(1930年)(徳島県立近代美術館) ※第11回帝展出品作(特選)
「江戸城明け渡し」 (1833-42年)油彩・キャンバス 額装 150x180cm (神宮徴古館)
「バーモウ・ビルマ国家代表像」(1943年)(東京国立近代美術館) ※第6回新文展出品作
「香港に於ける酒井司令官、ヤング総督の会見」(1943-44年)(東京国立近代美術館) ※第2回陸軍美術展覧会出品作
「島田戦車部隊スリムの敵陣突破」(1944年)(東京国立近代美術館) ※戦時特別文展出品作
「柳田國男肖像画」(1949年)(飯田市美術博物館)
「河竹繁俊肖像画」(1954年)(早稲田大学坪内博士記念演劇博物館)


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